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生まれてくる“奇跡の命”がつながっていくために

開発途上国の支援

倉光美奈子さん

所属:国際協力事業団(JICA<ジャイカ>)
関連情報URL:http://www.jica.go.jp/

開発途上国の支援 倉光美奈子さん

開発途上国に質の高いプロジェクトを!

開発途上国の支援 倉光美奈子さん

開発途上国では,病院に行っても医者がいなくて治療を受けることができなかったり,医者がいたとしても必要な医薬品がなかったり,検査のための試薬がなかったり,病院が非常に遠くて病院に到着する前に手遅れになってしまったり,予防接種率が低くて予防できる病気で命を落としてしまったりと,実に様々な問題が存在していて,日本であれば助かる命もたくさん失われてしまっています。
様々な途上国の医療施設を訪問してきましたが,産まれ育つ国によってあまりにも大きな医療の不平等が生じていることを感じます。どこで生まれ育っても,命の価値は同じです。より良い医療サービスが受けられる質の高いプロジェクトを実施して,貢献できればと思っています。

わたしたちの活動がきっかけに!

開発途上国の支援 倉光美奈子さん
❇家庭保健チームとは……
医師や看護師から構成されるチームで,各世帯をまわり,各家庭の健康上のリスクや,生活環境上のリスクを把握した上で,「予防」に力を入れた住民の健康づくりのための活動を行っています。

JICAでは,2013年からホンジュラスに複数の専門家を派遣して,家庭保健チーム制度の立ち上げに必要な体制の整備や家庭保健チームが適切に機能するための協力を行っています。
頻繁に咳で来院していた子どもの家を家庭保健チームが訪問した際に,換気状態が悪い室内で薪を使った調理をしていることが原因と分かり,その家庭への指導を通じて子どもの喘息が改善した例や,このチームによる啓発活動で,妊婦健診受診率が上がり,早期のリスクが発見でき,失われてしまっていた母親や子どもの命が助かるようになった例など,私たちの活動をきっかけに,様々な良い成果が出てきています。こういったことを知ることで,貢献できているという実感ができ,とても嬉しく感じます。

この仕事を選んだ理由や大切にしていることを教えて!

「現場」,「成果」,「効率」を意識した仕事をすることです。
JICAは開発途上国の方々と一緒にプロジェクトを実施していますが,相手国政府の方々の話にしっかりと耳を傾けること,また効果的な協力を提案できるよう,日々勉強して自己研鑽すること,家庭と仕事の両立も大事ですので,効率的に仕事に取り組み,行うことを心がけています。

小学生のころに好きだったことを教えて!

  • ◆わくわくしたこと:友達の家へのお泊り,夏に友達といくプール,キャンプで馬に乗ったこと
  • ○得意だったこと: 工作,体操
  • ★好きだった教科:図工