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小学校での興味・関心が将来の仕事に!

高校化学の教師

岩藤英司さん

所属:東京学芸大学附属高等学校
関連情報URL:http://www.gakugei-hs.setagaya.tokyo.jp/

高校化学の教師 岩藤英司さん

将来につながっていく,小学校の学び

高校化学の教師 岩藤英司さん

小学校で勉強した「水溶液の性質」は、中学校でさらに広く深く学習を深めた上で,高等学校での化学の学習につながります。高校では,将来の職業選択にあわせて,文系希望か理系希望かを選択して勉強することになります。小学校時代に水溶液の性質の学習が好きになり,理系進学を希望してくる高校生も少なくありません。そのような生徒は卒業後,医学,薬学,歯学,理学,工学などのさまざまな理科系の大学に進学していきます。さらに,大学の学部,大学院などで詳しく学び研究した後に,社会のいろいろな分野で活躍していくのです。私の教え子の中にも,現在,医者になったり,企業の研究所で薬品の開発を研究したり,まだ解明されていない様々な現象の研究をしていたり,あるいは大きな建築プロジェクトを担当したりなど,たくさんの卒業生がいます。

“不思議の楽しさ”を知ってほしい!

高校化学の教師 岩藤英司さん

pHの学習では,酸や塩基の濃度が10倍変化すると,pHの値が1変わることや,中性が7であるということなどを学び,具体的に身の回りのいろいろな物質について調べたりします。日本一酸性の強い秋田県の玉川温泉のpHはおよそ1です。また,お寿司などに用いられる食酢のpHはおよそ2~3です。虫さされ用の薬のpHが約10ぐらいです。何倍違うか分かりますか?
「どうしてこんなことが起こるのか。」など,科学的な真相を究明していくことの楽しさ,わかったときのすがすがしい喜びを,自分だけで味わうのではなく,多くの高校生たちに味わってほしいと願って今の仕事を選びました。

この仕事を選んだ理由や大切にしていることを教えて!

いろいろな仕事にかかわる中で常に思うことは,仕事は決して自分一人でできることではなくて,より良いものを求めて多くの人が任務をきっちり果たすことで力が結集し,大きな成功につながっていくんだということです。私を信頼してくれる人の期待に応えて,絆を深めていくためにも,相手を尊敬する気持ちや,相手のために何ができるのかという気持ちをとても大切にしています。

小学生のころに好きだったことを教えて!

  • ◆わくわくしたこと:サッカーの試合,運動会,スキー,クリスマス,海水浴
  • ○得意だったこと: 虫とり,キノコ採り,魚釣り,サッカー,秘密基地づくり
  • ★好きだった教科:国語,算数,理科,体育