1. トップページ
  2. 小学校高学年の子どものための夢・キャリアを考える教材
  3. もっと知りたい職業のこと
  4. おもちゃの開発 内室真奈美さん

楽しんでもらえるものを実現するために!

おもちゃの開発

内室真奈美さん

所属:株式会社セガトイズ
関連情報URL:http://www.spoonpets.net/

おもちゃの開発 内室真奈美さん

かわいらしい動きを実現したい!

おもちゃの開発 内室真奈美さん

「ピンポン玉くらいの小さなぬいぐるみが,スプーンに登って乗っかるような動きを実現出来たら,子どもたちがペットのようにかわいがって遊ぶだろうな。」と思いついて企画しました。そこで,スプーンを登るしかけを,技術や設計を専門とする方々と考えるところからスタートしました。

初めは磁石を使ってスプーンにくっつくものを考えたのですが,幼児が磁石を飲みこんでしまうと危険であることや,くっついたまま動かないので面白くないという点から,磁石はあきらめました。そこで,モーターを使って振動を起こし,上下する運動を利用して進ませるようにしました。モーターを使うことによって,スプーンを自ら登ったり,あっちこっちに動き回ったり,回し車を回すことができるようになったりと,本当のペットみたいなかわいらしい動きを実現できたのです。こうして,最初に企画したときから2年以上の年月を経て,「スプーンペット」が誕生しました。
このスプーンペットは,ペット用のおうちも一緒に商品化しました。この家には,ペットが入ってくるといろいろな音が鳴るしかけがあります。ここでは,振動を感知して音が鳴るしかけを利用しています。
企画の段階で,こんな動きをしたら楽しい,かわいい,面白いと考え,その動きをどうすれば実現できるかを模索しながらおもちゃを作っています。

より楽しんでもらえるおもちゃづくりを目指して

おもちゃの開発 内室真奈美さん

商品として発売する前には,モニター調査を実施します。子どもたちに実際にその商品で遊んでもらって,どこが一番楽しんでもらえているか,遊びにくいところはないか,危ないところはないかなどを調査するとともに,保護者の方にはおもちゃで遊んでいるところを見ていただいて,インタビューを行います。

その調査を受けて楽しんでもらえるポイントがわかれば,それをさらに面白くできる機能などはないかと考えます。逆に危ないところがあったら,どんなに完成間近であっても,開発した機能を外すなどの対処をします。また,完成した商品でも,随時よりよいものになるように改良を進めて,バージョンアップした製品として商品化しています。 おもちゃ屋さんに私が企画した商品が並んでいるところを見たとき,そして子どもが手に取って買ってくれたところを見たときが,いちばん感動します。

この仕事を選んだ理由や大切にしていることを教えて!

実際に遊んでくれる子どもの目線に立つことを,とても大切にしています。モニター調査で実際に対象年齢の子どもたちに遊んでもらうと,大人が簡単にできることでも子どもにとっては難しいことがあるというのがよくわかります。こうした子どもたちの反応を見ながら,こうしたらもっと面白くなる,こんな動きをさせたいといったような,企画したおもちゃに対する自分の思いを実現し,形にできるようにおもちゃづくりに取り組んでいます。

小学生のころに好きだったことを教えて!

  • ◆わくわくしたこと:本を読むこと。ものをつくること
  • ○得意だったこと: 絵を描くこと
  • ★好きだった教科:図工