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どんな土地でも安全にくらせる建物を!

土地に合わせた建物の設計

岡野 満さん

所属:株式会社長谷工コーポレーション
関連情報URL:http://www.haseko.co.jp/hc/index.html

株式会社長谷工コーポレーション 岡野満さん

土地に合わせて設計をすること

株式会社長谷工コーポレーション 岡野満さん

川の近くの土地に建物を建てる場合には,過去に起きた水害の記録を調べたり,きそとなる土地の現様子を調査したりして,まず,その土地の特ちょうを確認します。その上で,新しい建物をどのように設計するかを考えていきます。川の近くは土地が低いので,排水管の位置を工夫したり,水害で建物が水をかぶった過去の記録をもとに,その高さよりも床の位置を高くす

るための盛土をしたりします。最近はゲリラ豪雨による水害が増えているため,それらの対策は欠かせません。さらに川は風の通り道になっている場合が多く,風の影響も考えて,窓などのサッシの強度を高める工夫もしています。建物は,住む人が安心してくらせる場所でなければなりません。建物の防災対策が十分でないと,人の命にかかわります。

仕事をする上で大切にしていること

株式会社長谷工コーポレーション 岡野満さん

建築・設計の仕事は,人々にとって便利で快適な空間を造ることですが,その利便性や快適性は,多くの人に共通する部分もあれば,個人の感覚や感性による部分もあります。求められるニーズも,時代や場所,家族の形によっても変わってきます。そのため,一般的なよさだけでなく,クライアントの考えやライフスタイルなどのニーズをきちんと受け取って設計するよう

心がけています。 建物とは,クライアント個人の持ち物であると同時に,社会の中において公共性のあるものでもあります。建物は,その土地の街並みや景観を形づくる大きな要因です。そういった側面を意識しつつ設計し,提案していくことも大切です。また,街並みや景観に影響するだけなく,美しい建物はそれ自体で,目にした人々を幸せにすることができます。建物は長く在り続けるものであり,そして人々を幸せにできるものだと思っています。

仕事をしていて,いちばん感動したこと

株式会社長谷工コーポレーション 岡野満さん

初めて自分が設計した建物ができたときは,とても感動しました。自分の頭に思い描いた図面通りに,建物ができるということは,やはりとても達成感があります。思っていた通りにできたところも,できなかったところも,建物すべてが愛おしいと感じました。まるで建物が自分の子どものように感じましたし,だからこそ長く愛される存在であってほしいと思いました。

どの建物を設計するときもそうですが,安全で快適に住めることや,町の景観を大切にすることを意識しつつ,その上で「自分がこういう建物を作りたい!」という思いをこめて設計し,実現できたときは,とても達成感があります。

この仕事を選んだ理由や大切にしていることを教えて!

子どもの頃から模型作りや工作が好きでした。特に,素材を加工して新しい機能を生み出すようなものづくりが好きでした。例えば,紙飛行機を作ることとか。紙飛行機は,平面の紙を折ることによって,ふわふわと飛ばすことも,矢のように早く飛ばすこともできるということに,とても興味をもちました。建築・設計の仕事というのは,無機質な鉄やコンクリートを使い,人に便利で快適な空間を造る仕事ですので,そういった部分が好きで,この仕事を選びました。

小学生のころに好きだったことを教えて!

  • ◆ わくわくしたこと:宇宙・恐竜・蒸気機関の模型・縁日祭り
               初めて買ってもらった自転車・総天然色テレビ
  • ◯ 得意だったこと:野球・逃げ足
  • ♥ 好きだった教科:理科・体育・図画工作